自己紹介 | ソープコンサル・人見文章

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人見文章って何者?

 

人見 文章 (ひとみ ふみあき)
20代。来世は清少納言になりたい。
川崎ソープ大衆店でネット施策の責任者を務めていた。お店のアクセス数を1万増やして底上げてランキングを5つ上げる。デビュー時にプロフィールを作成した女の子は全員もれなく完売(大抵は前日予約でほぼ完)。業界未経験で入店した女の子のプロデュースで翌月ランキング入りを達成。閑散期でも200万プレイヤーとして堅持させ続けた。
「エ口売りさせない」「客層を上げる」など、ネット指名でもお仕事しやすい環境をつくりながら稼ぐこと、女の子自身の世界観や言葉(決して身体ではない)で選ばれる施策集に定評がある。
「頑張ろうと思っているけど、どう頑張ったらいいかわからない」といった悩みに、学術知識と業界知識、それと目の前にいるその人に架け橋をつくることを得意とする。
最近は、ソープコンサルとして女の子のプロデュースのほか、「『ソープ商学』は学問たりえるか」を問いとして、「ソープランドで稼ぐには」について学術的に体系づける第一人者でもある。
 

【業界歴について】

◎元・ソープランド内勤スタッフ

 今年に入るまで、川崎のソープランドにて内勤スタッフをしていました。スタッフの仕事は多岐にわたりますが、一通り現場の業務をこなしたと言っていいでしょう。
 現場の仕事は、意外にもこの“こんさる”の界隈の方には知られていません。むしろ、ただフリーが来ればパネルで説明して、予約客を受付して、時間になったらコールして、出勤が終わった子の精算をして、くらいのイメージに思われていることの方が多いでしょう。店にもよりましょうが、「暇か」と聞かれて暇だと答えられる場面の方が少ないですよね。
 私自身、現場の仕事が好きでした。フロントの営業も、コールの声音ひとつで女の子の気分を感じ取るのも。それは、誰かを想って仕事することが許された場だったから。そんなソープランドが、仕事が、私は好きでした。
 

◎ソープ運営のゼネラリスト

 現場で仕事を重ねるうちに、「一つひとつの業務でプロには敵わなくても、現場全体の流れや空気感を読み、必要な調整役や“つなぎ役”として立ち回ること」。それが、自分の強みだと感じてきました。私は専門であることより、ゼネラリストであることを選んだのです。
 コンサルタントという立場は、どこか一つの部門に偏らず、現場全体を俯瞰して動く役割です。だからこそ、現場のスタッフやキャスト、経営陣それぞれの事情や思いを理解し、専門分野の枠を超えてサポートする必要があります。
たとえば、専門職にはできない「本音の橋渡し」や、各担当が抱える課題の調整。現場と経営をつなぎ、強くする“架け橋”、として、これからもゼネラリストであり続けたいのです。
 

【過去の経歴について】

◎大学での学び

 地元は関東ですが、組織心理学の研究室がある国公立大学を探して、私は大阪へ進学しました。そこで私が研究したかったことは、「正しいことで人は動かない」ということを、組織論に取り入れること。「エビデンス(証拠)の正しさ」だけで動くほど人間は簡単ではないというのは、医療現場を中心に研究された心理学の新しい分野です。必要なのは「ナラティヴ(物語)の正しさ」でした。
 ナラティヴとは“物語”や“語り”という意味で、私が専門としていた「ナラティヴ・ベイスド」なものの見方は、一人ひとりが持つそれぞれのストーリーや背景に注目し、その文脈に即したアプローチを大切にする考え方です。
 たとえば、あるスタッフがルールを守らないという事案があったとします。このとき、ただ「守りなさい」「このルールにはこんな意味がある」と伝えるだけではなく、「このルールを守ることに、あなたの中でどんな意味があるのか」「なにがそれを妨げているのか」を聴き出すことで、初めて本質的な解決策が見えてくることがあります。
 ここで痛感したのは、「聴くことは、話すこと以上に難しい」ということです。人は誰しも、自分の価値観や経験を前提に“語る”ことはできます。しかし相手の物語を“聴く”には、自分の思い込みや価値観を一度脇に置き、相手の話にじっくり耳を傾ける力が必要になります。もっと言えば、こちらの問いに対して相手が適当にあしらうことはとても簡単です。本音を引き出すことは、相手との関係性から問われる、非常に難しいことです。
 私はこの「聴く力」を育てていく過程こそが、現場で人と関わるうえで一番大事だと考えています。そして、実際に現場で働く中でも、相手の言葉の奥にある背景や本音を丁寧に聴き取ることで、信頼関係を築くことができました。
 こうした「ナラティヴ・ベイスド」の視点と「聴く力」は、現場での人材育成やマネジメントにおいて、今でも私の大切な基盤になっています。
 

◎転々とした社会人生活

 社会人になってからは、不動産営業や歌舞伎町のコンビニ店長など、色々な職を経験しました。不動産営業では「営業トーク」や「エクセル仕事術」など、“型”を覚え、大企業の仕組みを知りました。
 一方、コンビニ店長時代は、外国人だらけのスタッフの中で、「正しさ」だけでは人も売上も動かない現実と向き合いました。スタッフと信頼関係を築き、「どうすれば皆が本気で動くのか」を模索。クリスマスには“東京で一番ファミチキを売った店”にもなりました。小さな現場でも、仕掛けと工夫次第で結果は変わる、その感覚は今も大切にしています。


◎ソープランド業界へ


そして、ソープランド業界に足を踏み入れた理由は、はっきり言葉にするのが難しいのですが、「人が変わる瞬間」に立ち会いたいという思いが大きかったです。
キャストもスタッフも、一人ひとりに全く違う物語があって、マニュアルだけでは語れない現場がここにはあります。“生きた現場”で、誰かの人生に少しでもプラスになる動きをしたい。その思いが、私の原動力です。
ソープという“独特な現場”だからこそ、ここでしか味わえない実感や学びがあると感じています。